研修医の声

倉敷中央病院 ジュニアレジデント2年目/尾谷 智史

 2010年9月から1ヶ月間、初期研修として研修させていただきました。
 車通勤となり倉敷から下道で1時間程の場所ですが、2号線や高速が近く交通の便は良かったので距離は苦になりませんでした。バイパスが近いとはいえ、自然に囲まれた土地で祖父母の家に来たような感覚になりました。
 研修内容ですが、基本的にオーベンとペアになり共に行動する中で指導していただきます。オーベンとなる先生は初期研修制度を経験されているので、自身の体験を踏まえて時間が漫然と過ぎないよう工夫されています。病棟回診では患者さんと話す機会を多く作っていただけましたし、医療保護入院、措置入院となるまでの過程を見学させていただいたりしました。
 外来見学では、診療を見学するだけでなく初診の病歴聴取をさせていただいたりしましたし(30分~1時間かけて聴取しますがこれほどじっくり時間をかけて話を聞くのは初めてでした)、オーベン以外の先生の外来の際でも、まめに話しかけてくださり丁寧にご指導いただけました。統合失調症の方から躁鬱病、認知症の方まで幅広く診療されておりバランスよく学ぶことができたように思います。
 他には断酒会やデイケアに参加したり、訪問看護、保健所への相談に同行したりと、できるだけ多くの体験をできるよう配慮していただけます。1ヶ月に2日程当直に入り精神科救急を体験する貴重な機会もあります。精神科の特徴上、ケースワーカーの方や臨床心理士、OTの方など様々な職種の方と接する機会がふんだんにあり、よい経験になりました。またよく晩御飯に連れて行っていただき、お世話になりっぱなしでした。
 非常に充実した研修を送ることができたように思います。ありがとうございました。
平成22年9月