研修医の声

倉敷中央病院 ジュニアレジデント2年目/中井 秀和

 2010年7月の1ヶ月間、初期研修で精神科研修させていただきました。
 まず、誰しも研修意欲に満ち溢れていても、病院まで遠かったらやる気も減退してしまいますよね。私は倉敷からの通勤で、朝は強くない方でしたが、ももの里病院は比較的立地条件に恵まれ、高速道路やバイパスから近くアクセスに恵まれた病院であったため、特に問題なく研修ができました。実際、先生方の多くは岡山、倉敷、福山から通勤されていました。
 同時に交通アクセスが恵まれているため、主に広島県福山から岡山県西部の患者さんが受診され、統合失調症、躁うつ病、認知症をはじめとする緊急性の高い救急疾患や慢性期疾患、アルコール依存性障害、発達障害など様々な疾患を経験することが出来ました。
 また、職場での人間関係はうまくやれないとうつ病発症のリスクファクターになり、精神科医の不養生となってしまいます。しかし、ももの里病院の先生方、スタッフのみなさんは、非常に親切でアットホームな雰囲気なので、人と人との繋がりや温もりを感じながら伸び伸びと研修することが出来ると思います。 
 入院病棟は、主にオーベン制であり、一人一人の経過をじっくりと学ぶことが出来ました。もちろん、入院病棟でもオーベン以外の先生と診療し、夜間当直や外来でもご指導いただきました。その他に、デイケア、往診、断酒会、保健所などでも研修を行うことが可能です。
 余談ですが、笠岡と言えば「カブトガニ」と「笠岡ラーメン」が有名です。仕事を終えてオーベンの先生方との笠岡ラーメンが最高でした。
 楽しいことは一瞬で終わってしまうとはいいますが、ももの里病院での一ヶ月は非常に短く、光陰矢の如しとはまさにこのことでした。研修が終わってしまうのは残念ですが、同時に中身の詰まった研修をさせていただいたことに感謝の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。
平成22年7月